日本各地に100種類以上あると言われる麩。

古くから栄養食や病人食として、また肉に代わる食材として精進料理などに使用されてきた。

私は愛光寮の中1のときにこれが味噌汁に入っていて、初めて対面した。はっきり言ってあまりおいしいとは思わなかった。鯉のエサだと先輩から聞いて尚更だったが、たびたび登場してきた。

「ふ」の主原料は小麦粉と水。これをよく練り合わせ粘りが出た所で布の袋に入れて水中で揉むとデンプン質が流れ出しグルテンが残ります。このグルテンに小麦粉や米粉をこね合わせたものが「ふ」の生地となり、蒸したりゆでたりすると「生麩」に、焼くと「焼き麩」になります。

「ふ」は肉より低脂肪で消化する際の負担が少ないので胃腸の調子が悪いときやダイエットにおすすめです。

現代人は肉の摂取量が多く飽和脂肪酸を摂り過ぎているので「ふ」を利用するとよいようです。

数ある「ふ」の中でも弾力のある車麩は肉の代わりに最適です。色々な料理を検索して作ってみて下さい。

(追伸)

春休みに娘達は東京で楽しい、一時を過ごしたようです。

キッザニア、アンパンマンミュージアム、ディズニーランドと。

まりたんも喜んだようです。

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「活性酸素」は酸素がエネルギー代謝で使われるときなどに放出され、コレステロールや体の細胞を酸化し血管や細胞にダメージを与えます。やがて老化やがん、生活習慣病などの病気にも関わってきます。

この酸化を防ぐ一助となるのが抗酸化物質です。色々ありますがビタミンCはその代表です。

ビタミンCを1日600mg~1000mgとると健康に役立つことは研究で報告されています。

ビタミンCは抗酸化力の強さに加え、アミノ酸やコラーゲンなどの合成・保持に関わるため不足すると健康を害する。有名な中世の大航海時代に起こった「壊血病」がその例です。当時はビタミンCは発見されておらず皮膚や粘膜の出血、体重減少、貧血、傷の治りにくさ等を引き起こしました。

厚労省はビタミンC欠乏症を防ぐために1日100mgを推奨していますが老化防止や疾病予防ではもっと摂って下さい。

ビタミンCはピーマンなどの野菜やレモン等の果物に多く含まれますが、そもそも野菜摂取量が現代人は減少しています。サプリで1000mgを一気に摂っても余分なのはすぐに排出されるので1日3食の野菜を増やすのがベターです。更に食後に果物も理想です。

(追伸)

ゆうりも学校が始まり3年生になりました。

娘から宇和島の有名な天赦園の上り藤の写真が届きました。

満開でいい香りだったとか。(愛媛新聞にも載っていましたね。)

まりかも靴を脱いで楽しそうです。

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糖尿病ではアルツハイマー型認知症のリスクが3.5倍高まるというのは最近、よく知られるようになりました。

さて肝ぞうに脂肪が溜まる病気が脂肪肝です。脂肪肝になるとインスリンが効きづらくなりインスリン抵抗性の状態が作られます。

元来、脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積しますが他にも筋肉や心臓にも付着します。「異所性脂肪」と称されます。

筋肉に脂肪がたまるのを仮に「脂肪筋」と呼びましょう。糖尿病の方は脂肪筋になっている人が多いのです。これはいけないのか?

筋肉細胞の中に脂肪が過剰にたまるとインスリンの働きが極端に抑制されます。脂肪筋になると、脂肪肝以上にインスリンが十分に働かないのです。筋肉の運動としてはやはりスクワット、特にスロースクワットがお勧めです。大腿四頭筋に付加がかかり乳酸が発生し成長ホルモンの分泌を促します。すると脂肪筋が燃焼して糖尿病が改善されます。是非、実行下さい。

(追伸)

4月1日(日)に、孫達がやって来ました。

今年は桜前線が活発で、松山はどこも満開。

ゆうりの大好きな城山へ登りました。まさに桜の宴でした。

花と言えば当院の屋上の花壇もチューリップが満開でした。

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くしゃみは鼻の中に入った異物を外に押し出すための自然な反応です。結構大きな音がして周囲に飛沫が散りますから、エチケットも大事です。これが静かなコンサートの途中ならどうでしょう?

皆さんはどうやって止めますか?

方法のひとつが口や鼻を押さえて無理やりにくしゃみを体の中に押し戻すというやり方です。しかし、そうすると一時的にはかなり口から咽喉の奥あたりに力がかかります。これは大丈夫でしょうか?

今年の英国論文に「くしゃみを無理に止めて咽喉の奥に穴が開いた」という報告がなされました。34才の男性が患者で、咽喉の後ろにある梨状窩に穴が開いていたそうです。

出来ればくしゃみは無理に止めない方が安全だと思われます。

 

(追伸)

1月29日に八甲田行軍遭難事件のことを書きました。

八甲田山の資料を集めているうちに是非、行ってみたくなり、ひょんな事から八甲田ビューカントリークラブの存在を知りました。偶然、当院の患者Tさん(青森出身)が、ここの会員であることからそのゴルフ場のすばらしさを教わり、買い取ることになりました。

夏には是非トライしたいと思っています。八甲田山目がけてナイスショット!?

 

クコはおもに中国や朝鮮、台湾で作られているナス科の植物。日本では平安時代から重要な薬草として使われており、徳川家康も愛用していたとか。

近年「ゴジベリー」という名で流通しているクコの実は色素成分であるカロテノイドの一種、ゼアキサンチンを多く含みます。ゼアキサンチンは主に網膜の中央にある黄斑部に存在し、目に入る紫外線やブルーライト等により発生する活性酸素の害から目を守る働きをするため目の老化が気になる方におすすめの食材です。その他シミの回復促進や肝機能の低下を抑制する働きを期待されるベタインが含まれています。

クコの実は薬効が強いので体質に合わない方もおり妊娠中、授乳中は控えた方がいいとされています。

いずれにしても少量ずつ様子を見ながら食生活に取り入れてみて下さい。例えばお粥を炊く際にクコの実粥や日本茶、紅茶に少量入れてクコの実茶等。

 

(追伸)

春号 くに~ず新聞に紹介しましたように、31周年を機にナースの制服を一新しました。

よろしくお願いします。

 

まりかが、3月20日に1才の誕生日を迎えた。

この一年間、風邪ひとつ引かないで元気であった。何と言っても、よく食べるからであろうか。俗に言う「食い力(りき)」かもしれない。

3月21日に馴染みの料亭で誕生祝の昼食会を行った。パパも宇和島から駆けつけてきた。

鯛めしのご飯を何口もスプーンで食べていた。食事の終盤に女将さんからの差し入れのバースディーケーキが登場。アンパンマンの素敵なケーキであった。喜んでケーキを見つめる、まりかでした。感謝。

さて宴もたけなわ。メインイベントの一升餅のかつぎが始まった。みんなが注目する中、果たして泣くのか、平気なのか?

私の息子やゆうちゃんは大泣きしたのを覚えている。

結果は動画にあるように平気であった。

どこまでも肝が据わっている、まりかでした。

更に、すくすくと育って欲しいと願っています。

(尚、3月20日に病院に来た時は大泣きでした。)

(追伸)

まりかに個人的にお祝いをいただいた方へ。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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「高血圧の予防に大豆がいい」と昔から言われています。

大豆にはイソフラボンという成分が含まれていて、血管の平滑筋の増殖を抑えるなど動脈硬化の進行を防止する作用があるからです。

ただ例外もあってイソフラボンは腸内細菌の働きで分解されて吸収されるのでどんな腸内細菌が多いかによって吸収量が変わってしまうのです。

そこで注目されるのが味噌や納豆などの大豆発酵食品です。発酵食品にはアグリコン型という大きさの小さなイソフラボンが含まれていて腸内細菌の助けを借りなくても吸収されるのです。

味噌や納豆を含む食品には塩分量の多いものも多いので、その点だけ注意すれば生活習慣病の予防に有効と思われます。

 

みなさん、団体や政界を「牛耳る」という言葉は知ってますね。

特に政界では派閥の多い中、数が勝負の時は海千山千の猛者が活躍します。その人達も大派閥や小派閥を牛耳っている人です。

さてこの「牛耳」という言葉。この起源を漢字学者の阿辻哲次さんが3月11日の日経新聞に書いていますので引用します。

中国の春秋時代では、しばしば近隣の諸国と同盟を結び結束を固めた。王たちが集まって同盟を締結することを会盟といい、誓った内容を石や玉に書いたものを盟書と言った。同盟を結ぶ時にはまず盟書を読みあげて内容を確認し、次に神に捧(ささ)げる牛の耳にナイフを入れて生き血を取り、それを参加者全員が唇に塗って盟主のもとに団結し裏切らないことを誓いあった。この時の同盟の主催者が生けにえとする牛の耳をつかんで会場に入り、みずから牛の耳に刃物をあてて生き血を取ったことに由来する表現である。

こうして「血の結束」を誓ったあと、牛を地中に埋め、上に盟書を置いて土をかけたそうです。

尚、何故、「牛」なのかは分りませんでした。

臨床医学では今では外科系と内科系に二大別される。しかし、わずか百数十年前までは「外科医」の仕事は体の表面、つまり外側に限られていて身体内部の病気は「内科医」に任せるべき神聖な領域とされていた。つまり体の外側は「外(ソト)科」、内部は「内(ウチ)科」であった。

今回は医学史に詳しい笠原浩、松本歯科大名誉教授の論文から引用してみた。

古代ギリシャにおいては、医神アスクレピオスの神殿に多くの病者が集い、彼らの世話をした神職たちがさまざまな経験を蓄積して、医師へと成長していった。やがて神殿の一角に医学校が作られ、その指導者としてヒポクラテスの名が現代まで残った。

古代の医師たちには、聖職者あるいは魔術師としての権限付けが必要であったから、それを誇示するような装置がしばしば用いられた。たとえば、物々しい儀式や超俗的な衣装などであり、裾の長い法衣やガウンをまとった医療者たちは「長衣の医師」と呼ばれた。

制腐法(感染防御法)の概念の登場で、清潔さを強調する白衣の着用が普及する直前まで、欧米の医師たちはフロックコートなどの正装で診察していたものである。現代でも、手塚治虫が描いたブラックジャックが常に着用しているマントや、手品師(イリュージョニスト)のスタイルに、その名残を見ることができよう。

「神に仕える」聖職者としての身分を誇っていた「長衣の医師」たちは、祈りを込めた薬草や聖水を患者に投与することはあっても、外科的な処置や手術は拒絶した。「ヒポクラテスの誓い」にも「結石を切り出すことは神にかけてしない。それを業とするものに委せる」(小川鼎三訳)の一節がある。

当時、会陰部から切開する結石除去などは、死亡率50%を超えていたが、疝痛の苦しみに堪え切れず、危険を承知で手術を受ける人もいた。

そうした外科医療に興味を抱いた人たちが、やがて床屋医者(Barber Surgeon)として専門化していくことになる。

一説によれば、現代の理容店の店先で見かける3色の回転灯は、かつての床屋医者の看板の名残で、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表しているという。

内科医の長い白衣に対して、外科系の医師が着用することが多い丈の短い診療衣(人気TVドラマの主人公にちなんでベン・ケーシー・スタイルと呼ばれた)も、床屋の仕事着に端を発しているとされる。

病気が多様化してきた現代は内科も外科も扱うことが肝要になってきました。

今回は医学の歴史を皆さん、是非学んで下さい。

(追伸)

明日、3月20日は、まりかの1才の誕生日です。

すくすくと育ちました。

21日に誕生祝いをします。また後日、報告します。

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以前に書きましたが脳は元来、否定的なイメージを蓄積してしまう構造です。従って「自分は幸運だ」と楽天的に考えられる人は多くない。運を呼び込むためには意識してプラス思考を心がける必要がある。何事もポジティブにとらえる癖をつければ脳の状態をコントロール出来る。

人間の脳は何かがインプットされた時に瞬時に「快」か「不快」かを扁桃核(へんとうかく)で判断する。自分は幸運だというイメージを脳に植えつけてしまえば扁桃核を常に「快」の状態にしておけるので、おのずと脳がプラス思考になる。

ここからは具体的に考えてみよう。自分が乗る飛行機がトラブルで運休になったとする。ふつうは不運な事態であるが考えを180度変えてみる。トラブルを抱えた飛行機に乗っていて墜落したことを想像すると逆に自分は「運がいい」と言える。現状よりもっと最悪な状況を想像することで現状を幸福ととらえるのです。

心理学ではこれを「反事実的条件」と呼んでいます。

色々な事を考えてみて下さい。失恋しても、新しい出会いのチャンスだとポジティブに考えていますか?

成功した人がよく「あのときに失敗したからこそ、今の自分がある」と言います。一見、マイナスに思える出来事でも不運だととらえないでプラスに転じていけばいいのです。

何回も言いますが脳は元来、悲観的構造なのです。

皆様の幸運を祈ります。